作品名|排出のエラーたち
大W83×D23×H20(cm)、小W40×D13×H10(cm) 銅、真鍮、金箔 2022年人は日々、生きるための要素を摂って、排出をする。繰り返される生と死が自分を通り抜けて、私たちは生きている。私は時に、この一連の行為がうまくできず、空っぽの自分の中に自らの命を実感することがある。その記憶は苦痛を伴いながらも、私を作ってきた。本作では、モチーフの実に穴を開けて松脂を詰め、鏨仕事を施し、再び松脂を出す工程を何十回と繰り返した。それは私たちが生きることと酷似して、身体と精神の空洞を体現していた。それは私の形をして、私の救いだった。
2018
多摩美術大学 美術学部工芸学科 金属プログラム 卒業
コミテコルベールアワード2018 ファイナリスト
2019
安宅賞(東京藝術大学)
川村文化芸術大賞第2位(川村文化芸術振興財団)
2020
東京藝術大学 美術研究科 工芸専攻 鍛金 修了
個展「花遊びのエラー」galerieH/東京
2022
東京藝術大学 美術研究科 工芸専攻 鍛金 研究生
個展「排出のエラーたち」旧平櫛田中邸アトリエ/東京
2023
グループ展「ART SHOW GINZA ONBEAT×MITSUKOSHI」銀座三越/東京
現在
東京藝術大学 美術研究科 美術専攻 工芸研究領域(鍛金)博士課程 在籍、
他個展・グループ展多数