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機能材料事業

長年培ってきた高度な金属加工技術を駆使し、フレキシブル回路基板等に使われる主力製品の圧延銅箔や、コネクター等に使われるチタン銅、コルソン合金、りん青銅といった高機能銅合金条の供給、貴金属めっき・プレス加工等をグローバルに展開しています。

百野 修

JX金属(株)
取締役常務執行役員 機能材料事業部長 技術本部審議役

百野 修

重点戦略

  • 主力製品である圧延銅箔/高機能銅合金条の用途拡大、収益力強化
  • 事業拡大に向けた生産体制整備

2020年度の振り返り

新型コロナウイルス感染拡大の中、テレワーク・オンライン教育の普及など生活様式の急速な変化により、スマートフォン・タブレット・PC等電子デバイス分野、基地局・データセンター等通信インフラ分野など、当社製品の主力市場において大きく需要が拡大しました。また、車載市場においても、2020年前半は需要が落ち込んだものの後半にかけて回復しており、販売環境は総じて好調に推移しました。
それに対し、2017年度から建設を進めていた圧延銅箔・銅合金条増産投資を2020年6月にて完了、稼働を本格化させることで、足許の需要拡大に対応し増産・増販を達成しました。今後も拡大する需要に対し、さらなる効率化・生産性改善の実現、グループ各拠点における製造設備の増強等により、生産体制の拡充および事業基盤の強化を進めていきます。

百野 修

JX金属(株)
取締役常務執行役員 機能材料事業部長 技術本部審議役

百野 修

2021年度の見通し

当社の高機能材料に対する需要は、電子デバイス市場、通信インフラ市場を中心に、2020年度から引き続き旺盛であり、2021年度に入っても好調な販売を継続しています。足許の需要拡大は、IoT/AI社会の進展の大幅な前倒しと捉えており、米中貿易摩擦の影響等により後ろ倒しとなっていた第5世代移動通信システム(5G)進展の本格化と合わせて、今後もさらに加速していくと想定しています。
また、SDGs、カーボンニュートラル社会の進展の中で、NEV市場、リサイクル・省エネ関連向けなど新たな用途での需要の拡大、求められる材料特性の高機能化・多様化が予想されます。当社としては、市場のニーズの変化を先読みした市場開発・技術開発を推進していくとともに、拡大する需要に対し、さらなる生産体制の強化に努めます。

TOPICS
高機能材料への需要に対応する合弁会社設立・設備導入

高機能材料への需要拡大に対応するため、2019年8月に(株)日本製鋼所との合弁会社「室蘭銅合金(株)」を同社室蘭製作所内に設立、2021年9月に溶解炉・鍛造炉の設備導入を完了しました。本合弁事業により、チタン銅・コルソン合金等硬質銅合金の生産能力を増強すると同時に、製鉄溶解技術と銅合金製造技術の融合によって、銅合金素材の生産技術の改善にも寄与するものと考えています。
これからも機動的な能力増強とニーズを捉えた技術開発を推進し、データ社会の実現・発展に欠かせない高機能材料の供給を通じて、国連の提唱するSDGsの達成に貢献していきます。

室蘭銅合金(株)の溶解炉

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