当社グループは、非鉄金属の資源と素材を安定的に供給することが社会的使命であると認識し、1905年の創業以来、さまざまな事業環境の変化に対応しながら、新たな価値の創造に取り組んできました。私たちは、資源・素材における創造と革新を通じて、持続可能な経済・社会の発展に貢献すべく、今なお挑戦を続けています。
創業者・久原房之助が日立鉱山を開業し、資源開発事業および金属製錬事業を開始。久原は、開業当初から機械化や近代化を積極的に推進し、生産性の向上を進めた。また、日立鉱山の鉱石のみならず、他社からも鉱石を買い入れる「買鉱製錬」を他社に先駆けて本格的に展開した。
創業者・久原房之助
日立鉱山で急速に発展した事業は、周辺地域に深刻な煙害問題をもたらす。その煙害対策として、当時世界一高い155.7メートルの大煙突を建設。翌年3月より稼働。
多角経営を進める中、事業基盤である鉱山・製錬部門のさらなる拡充を図るため、国内屈指の規模を持つ佐賀関製錬所(大分県)を建設。現在でも、世界トップクラスの技術力と生産能力を誇る最新鋭の製錬所として、JX金属グループの重要拠点となっている。
当時の佐賀関製錬所
倉見工場(神奈川県)の開設に伴い、金属加工事業へ本格的に進出。最新鋭の圧延機を導入し、りん青銅をはじめとする伸銅品などを生産。多品種・小ロット・受注生産が求められる複雑多岐な市場や、製品に対する高度な技術的要求に応え、金属加工分野でも確たる地位を築く。
完成直後の倉見工場
日立製錬所に製錬技術を活用したリサイクル炉を新設し、環境リサイクル事業を開始。めっきスラッジなどの産業廃棄物から有価金属を回収する事業を展開。
1980年代に入りエレクトロニクス産業の進展が顕著となる中、半導体や液晶用透明導電体などに使用されるスパッタリングターゲットや、化合物半導体などを扱う電子材料事業に進出。新たな主力拠点として、磯原工場(茨城県)を開設し、銅箔や各種エレクトロニクス材料の開発・製造を拡張。
開設時の磯原工場
日本鉱業の金属・金属加工事業が分離独立
ジャパンエナジーと日鉱金属が経営統合して設立
石油精製販売、石油開発および金属の各事業を併せ持つ、世界有数の「総合エネルギー・資源・素材」企業グループであるJXグループ(JXホールディングス)が誕生
チリ共和国における100%日本資本による資源開発プロジェクトであるカセロネス銅鉱山の開山式を挙行し、銅精鉱の出荷を開始。
2021年2月
共同出資者であった三井金属鉱業(株)および三井物産(株)の保有権益を買い取り、すべてのカセロネス銅鉱山権益を取得
カセロネス銅鉱山
JXホールディングスと東燃ゼネラル石油が経営統合して設立
電子部品やデバイスの飛躍的な需要増加が見込まれる中、事業領域拡大のため、ドイツの金属粉メーカー、H.C. Starck Tantalum & Niobium GmbH(現TANIOBIS GmbH)の株式を取得。
TANIOBIS GmbH(ゴスラー工場)
オークラ プレステージタワー
売上高1兆921億円
(2021年3月期)※連結ベース
従業員数9,887名
(2021年3月31日現在)※連結ベース