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タンタル・ニオブ事業

当社グループのTANIOBIS GmbH(在ドイツ、以下「TANIOBIS」)は、世界各地に製造拠点と販売拠点を有する世界有数のタンタルとニオブの材料メーカーです。当社は、TANIOBISを中心にコンデンサや半導体材料用の金属粉、SAWデバイスや光学レンズ用の酸化物、半導体用の塩化物、高機能粉末材料等の安定供給を通じ、IoT・AI社会の発展に貢献しています。

飯田 一彦

JX金属(株)
常務執行役員 タンタル・ニオブ事業部長
(兼)タンタル・ニオブ事業部管理部長 技術本部審議役

飯田 一彦

重点戦略

  • 既存事業における原料の安定調達等のサプライチェーンの強化・生産性向上・品質改善に加え、顧客密着型のビジネスモデルの強化
  • 事業基盤拡大に向けた新規事業のアイテム創成および事業化の推進

2021年度の振り返り

主要な既存事業であるコンデンサ用高純度タンタル粉末および半導体用スパッタリングターゲット用高純度タンタル粉末の2021年度の製品販売は、IoT・AI社会の進展や巣ごもり需要の増大に伴い、底固く推移しました。
TANIOBISでは今後の製品需要の着実な伸びに対応するべく、タイの生産拠点において、高純度タンタル粉末製造設備への増強投資を行い、生産能力を大幅に引き上げることとしました。また、需給や価格の変動、リスクに強い原料調達ポートフォリオの実現に向けた取り組みや、顧客の技術ニーズに迅速かつ的確に対応すべく、営業・研究開発・製造が一体となり、顧客密着型のビジネスを展開する「Customer First Project」を推進することにより、世界シェア拡大を目指しました。新規事業開発においては、事業基盤拡大を図るべく、グループ各社等との綿密な連携による製品開発やシナジー実現に向けた活動を推進しており、上市に向けて着実に成果を上げつつあります。

飯田 一彦

JX金属(株)
常務執行役員 タンタル・ニオブ事業部長
(兼)タンタル・ニオブ事業部管理部長 技術本部審議役

飯田 一彦

2022年度の見通し

引き続きIoT・AI社会の実現に向けた需要の拡大が期待されることから、主力製品であるコンデンサ、半導体用スパッタリングターゲット用の高純度タンタル粉末の需要も堅調に推移すると考えています。こうした状況の中、営業と技術が一体となった顧客目線の営業活動を推進し、一層のシェア拡大を図るとともに、各拠点の製品構成の最適化やコストダウン、安定した原料調達に取り組むことで、さらなる競争力強化を進めていきます。
また、タンタル・ニオブの精錬加工を行う東京電解(株)を2022年4月に完全子会社化し、垂直統合的なサプライチェーンを強化するとともに、TANIOBISを含む当社グループ各社との連携によるニオブを中心としたレアメタル領域におけるシナジー実現に向けた活動を推進していきます。

TOPICS
高純度タンタル粉末の生産能力増強に向けた設備投資

高純度タンタル粉末の堅調な需要に対応するため、TANIOBISのタイ国内生産拠点で同粉末の製造設備について増強投資を行い、生産能力を大幅に引き上げることとしました。また、分析棟を新設することで品質管理体制の強化を行うとともに、開発・試作に関する設備を新設し、顧客ニーズに迅速に応えるための開発体制を強化します。本設備は、2025年を目途に順次稼働を開始する予定です。今後も高純度タンタル粉末を安定的に供給し、市場の期待に応えていきます。

TANIOBISタイ工場

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