金属鉱物
資源って…
1どこにある?
地学的な観点

地球内部は主に、地殻・マントル・核からなるタマネギのような層状構造をしていて、核はほぼ金属でできているとされています。そして金属は、量の違いはあれど、地球の内部のどこにでも眠っているものです。 しかし、私たちはまだ、マントルや核にある金属を掘り出す技術を持っていないので、地殻にある金属だけを利用しています。
地理的な観点

銅の多くは北米と南米に集中しており、とくに南米チリには世界の銅の30%以上が存在しています。次いでペルー約10%、アメリカ合衆国約7%…。チリの豊かな埋蔵量がわかりますね。金属鉱物資源は、どこにでもあると言うわけではないのです。
2どのように?
生産プロセス

地中の金属資源を堀り出し、掘り出した鉱石を精鉱(せいこう)として生産し、出荷されます。鉱石から精鉱を取り除いた残りは尾鉱(びこう)と呼ばれ、環境や安全に考慮しながら廃棄物処理されます。

尾鉱
鉱石から精鉱を取り除いた残りかすのこと。尾鉱はさらに固体と液体とに分離され、固体分は濃縮して堆積場に貯蔵されます。液体分は汚水処理で無害化された後、再利用されます。

精鉱
磨鉱・浮選を経て銅成分を取り出し、銅の純度約30%の原料「銅精鉱」ができあがります。
1tの鉱石から得られる精鉱の量は、約9kgほど。仮に鉱石の量をドラム缶1つ分とすると、精鉱は1.5Lペットボトルを少し上回る程度の量しか得られません。
残りは全て尾鉱となります。
1tの鉱石から得られる精鉱の量は、約9kgほど。仮に鉱石の量をドラム缶1つ分とすると、精鉱は1.5Lペットボトルを少し上回る程度の量しか得られません。
残りは全て尾鉱となります。