資源事業

事業プロセス 操業フェーズ

採掘

露天掘りによる採掘

対象となる銅鉱床に対し、経済的に最適な採掘計画を策定し、鉱石を採掘します。現在稼働している大型鉱山では、地表を階段状に採掘する「露天掘り」が主流となっています。

鉱石の処理

採掘された銅鉱石は、その種類(硫化鉱、酸化鉱)によって異なる方法で処理します。

硫化鉱

処理前

硫化鉱

銅品位1%以下

処理方法

破砕・磨鉱
SAGミル(磨鉱機)

採掘した鉱石(直径数10cm)を粉砕し、磨り潰すことにより、数十ミクロン程度の大きさにまで細かくします。

浮遊選鉱

条件によって水をはじいたり、水になじんだりする鉱物の持つ性質を利用して、対象となる鉱石を、銅を多く含む部分とそれ以外の部分とに分離します。細かく砕いた鉱石に水を加えて薬品を添加し、下から空気を送り込んで発泡させます。その泡の表面に有用銅分が付着する原理を利用して回収します。こうして出来上がる銅品位20~40%の銅精鉱は、次の製錬工程(金属事業)へと運ばれていきます。

処理後

銅精鉱

銅品位20~40%

酸化鉱

処理前

酸化鉱

銅品位1%以下

処理方法

リーチング
リーチングパッド(堆積場)

酸化銅鉱中の銅は、弱酸性液によって容易に溶出する性質があります。リーチングパッドに積まれた鉱石に直接弱酸性液を散布することで、数か月かけて銅分を浸出させ回収します。

SX-EW(Solvent Extraction-Electrowinning 溶媒抽出-電解採取)
電解工程

リーチングで回収した浸出液から有機溶媒を用いて銅イオンのみを抽出したのちに、電気分解を行い純度99.99%の銅地金にします。

処理後

銅地金

純度99.99%