ニュースリリース

2023年度

2023年5月11日

ENEOSホールディングス株式会社
JX金属株式会社

JX金属株式会社の東京証券取引所への株式上場準備の開始について

 ENEOSホールディングス株式会社(社長:齊藤 猛、以下「ENEOSホールディングス」)及びJX金属株式会社(社長:林 陽一、以下「JX金属」)は、本日、JX金属の株式上場の準備を開始することを決定しましたので、お知らせいたします。

 

 ENEOSグループを取り巻く事業環境は、世界的なカーボンニュートラル社会の実現に向けた動きの加速、デジタル化の進展、SDGs(持続可能な開発目標)をはじめ企業に 求められる社会的責任の高まりに加え、新型コロナウイルスや地政学的リスクがもたらした世界経済の減退や生活様式の変化など、かつてない転換期を迎えています。

 かかる環境下、ENEOSグループが将来にわたり社会に必要とされる企業であり続けるために、「ENEOSグループ長期ビジョン」を「エネルギー・素材の安定供給とカーボンニュートラル社会実現の両立」と定めることといたしました(以下「長期ビジョン」)。

 

 長期ビジョン実現に向けた最適な事業ポートフォリオを構築するためには、より長期的視野に立って戦略的に経営資源を活用することが不可欠であり、ENEOSホールディングスは、JX金属の更なる企業価値向上について検討してまいりました。その中で、長期ビジョンに掲げる成長事業とJX金属の事業との間での更なる相乗効果の可能性及び両事業の事業特性の違いを見極めた結果、ENEOSグループの経営資源を成長事業の育成に一層振り向け ながら両社の持続的な成長を促し、JX金属の経営の最適化と更なる企業価値向上を追求するには、JX金属の株式上場が最適であるとの結論に至りました。

 

 ENEOSホールディングスとしては、JX金属の株式上場を通じて、事業戦略の遂行 及びエネルギートランジションの実現に向けた事業ポートフォリオ転換に必要となる投資や株主還元を機敏かつ確実に実行することが可能となります。石油関連事業を通じたエネルギー・素材の安定供給と、合成燃料や水素等の次世代型エネルギー供給等を通じてカーボンニュートラル社会を実現する企業への転身に向けた取り組みを加速することで、企業価値のさらなる向上につながるものと考えております。

 

 JX金属としては、株式上場を通じて、専門性が高く、迅速な意思決定を可能とする経営体制の確立及び事業特性に応じた最適な資本構成を実現し、競争力の高い半導体材料・情報通信材料等の分野における設備投資、R&D等を加速させることにより、企業価値の向上を実現したいと考えております。また、JX金属の上場後は、JX金属の半導体材料・情報 通信材料業界における強固なポジションに基づく高い成長性を株式市場に適正に訴求することにより、ENEOSグループの企業価値の最大化につながるものと考えております。

 

 なお、株式上場の準備にあたっては、両社間の事業における相乗効果、ENEOSグループ全体の資本効率、ガバナンスの観点の状況を考慮しつつ、将来的には持分法適用関連会社への移行を目指して検討してまいります。

 また、株式上場に際しては関係当局の承認を前提とすることに加え、株式上場の準備過程における検討の結果次第では、JX金属の株式上場を延期する可能性もあるため、現時点では、上場時期・上場市場は未定です。

 

 上場準備の進捗状況を踏まえ、今後開示すべき事由が発生しましたら、速やかに開示を行う予定です。

 

以 上

 

本報道発表文は、日本国内外を問わず投資勧誘を目的として作成されたものではありません。また、米国における証券の募集を構成するものではありません。米国1933年証券法に基づいて証券の登録を行うまたは登録の免除を受ける場合を除き、米国内において証券の募集または販売を行うことはできません。米国における証券の公募が行われる場合には、米国1933年証券法に基づいて作成される英文目論見書が用いられます。目論見書は、当該証券の発行会社または売出人より入手することができますが、これには、発行会社およびその経営陣に関する詳細な情報ならびにその財務諸表が記載されます。なお、本件においては米国における証券の公募は行われません。