ニュースリリース

2025年度

2025年9月 2日

JX金属株式会社

自社開発した粉体シミュレーションソフトウェアUX-DEMの提供を開始
―社内のDX化加速にも貢献―

 JX金属株式会社(社長:林 陽一、以下「当社」)は、自社開発しました粉体シミュレーションソフトウェアUX-DEM※1 (以下「UX-DEM」)の社外提供を開始しましたのでお知らせいたします。今後は、各顧客への紹介や展示会出展等を通じ拡販を進めてまいります。

 

 シミュレーションソフトウェアは、複雑かつ多様な検証条件をデジタル空間で再現し、迅速かつ低コストで最適条件を絞り込むことができることから幅広く利用されています。それらシミュレーションソフトの中でも、粉体シミュレーションは、球形・非球形粒子の粉砕・混合・輸送・ふるい分けなどのプロセスに対応し、粒子の位置・速度・回転速度、衝突エネルギー、摩耗、発熱、消費電力など多様な情報を取得可能であることから、当社のシミュレーションソフト群の中でも中核的な位置づけとなっています。

 

 自社開発したUX-DEMは、高機能ながらも直感的な操作性から、習熟度の浅い社員でも複雑な条件のシミュレーションが可能なため、当社主力製品のスパッタリングターゲットをはじめ様々な製品開発やプロセス開発で利用しています。この度の社外提供開始を機に、チュートリアル形式のマニュアル、専門家によるサポートを備え、より実用的かつ導入しやすいサポート体制を構築しました。

 

 UX-DEMの社外提供は、単なるソフトウェア販売ではなく、高度な粉体プロセスの最適化や省エネルギー設計に寄与する情報を比較的低い導入障壁で提供できることから、製造プロセスのDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する取り組みでもあります。当社がこれまで培った先端材料メーカーとしての知見を活かし、UX-DEMを通じて粉体技術の発展に貢献するとともに、製造業全体のプロセス革新を支援してまいります。今後もユーザーの声を反映しながら、機能拡張や解析精度の向上を図ってまいります。

 

 なお、本製品を本年10月15日(水)~17日(金)の日程でインテックス大阪にて開催されるPOWTEX®2025 国際粉体工業展大阪に出展いたします。

 

 当社は今後も、先端材料のグローバルリーダーとして社会の発展と革新に貢献してまいります。

 

以 上

 

※1;UXは、ユーザ(YOU)の視点で仕様を考えたソフトなのでユーザーエクスペリエンスから。DEMは、本ソフトが数値解析手法のベースとしている離散化要素法(Discrete Element Method)という略語頭文字。それらを組み合わせUX-DEMと命名。

 

(参考)

 

milling.png

粉砕のシミュレーション

 

angle.png

安息角のシミュレーション

 

ux-dem_logo_horizontal_rgb_black_640.png 

粉体シミュレーションソフトウェアUX-DEM製品ページ
https://www.jx-nmm.com/products/software/