ニュースリリース
2025年度
2025年10月15日
JX金属株式会社
欧州最大のディープテック支援機関EICのイベントに参加
―スタートアップとの協業を通じ、先端材料で課題解決を目指す―
JX金属株式会社(社長:林 陽一、以下「当社」)は、2025年10月7日、日本貿易振興機構(理事長:石黒 憲彦、以下「ジェトロ」)と欧州イノベーションカウンシル(以下「EIC」)が連携しジェトロ本部で開催された「EIC-JETRO Europe Innovation Challenge」(以下「本プログラム」)に参加しましたのでお知らせいたします。
EICは、欧州委員会においてイノベーションの開発・拡大を目的としたスタートアップ支援機関で、これまでに3,000社以上の欧州域内のスタートアップに支援してきた実績があります。EICのマッチングプログラムでは、EICが定めた基準を満たした高いレベルのスタートアップとマッチングでき、革新的な技術やサービスとの連携が可能になります。本プログラムは、EICがEU域外で開催する初の試みで、EU域内のディープテックスタートアップ※1と日本企業との技術連携を促進する国際的にも注目度の高い取り組みとなりました。日本企業5社が事前に提示した課題に対し、EICが公募・選定した27社のスタートアップが来日し、協業の可能性を探る場となりました。
本プログラムでは、日本企業による課題発表、スタートアップによる提案発表、そして協業に向けた個別面談が実施されました。JX金属は、革新的な素材開発や環境対応技術に関する課題を提示し、複数のスタートアップから技術提案を受けました。翌10月8日は、来日したスタートアップが当社を訪問し、SQUARE LABにて当社競争力の源泉であるコア技術や製品についてディスカッションしました。今後は提案内容を精査し、具体的な協業に向けた検討を進めてまいります。
本プログラムは、ジェトロの国際協業連携プラットフォーム「J-Bridge※2」を基盤に、EU域内のスタートアップとのネットワークを持つEICとの連携体制を整備することで実現しました。当社は「2040年JX金属グループ長期ビジョン」において、技術立脚型の新規事業創出のために、「共創型」の開発を積極的に進めていく方針を掲げておりますが、本イベントを通じて、その取り組みをさらに加速できると考えております。
今後も当社は、国内外のパートナーとの共創による製品・技術開発に積極的に取り組み、革新的な先端材料の提案・提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
以 上
EIC-JETRO Europe Innovation Challenge でのピッチ
当社SQUARE LABでのディスカッション
参考
※1:科学・工学に深く根ざした高度かつ革新的技術を活用して課題を解決し、その事業化・社会実装を目指すスタートアップのこと。
※2:⽇本企業と海外企業の出会いを創出し、連携を深めるためのプラットフォーム。参加企業は、海外有望企業情報の提供やそれら企業とのマッチング⽀援、ビジネス段階に応じた専⾨的アドバイスなどを受けられる。