ニュースリリース
2025年度
2025年11月13日
JX金属株式会社
センコーグループホールディングス株式会社による株式会社丸運に対する公開買付けに関する対応方針について
JX金属株式会社(代表取締役社長:林 陽一、以下「当社」)は、センコーグループホールディングス株式会社(代表取締役社長:福田 泰久、以下「センコー」)が本日発表した、株式会社丸運(代表取締役社長:中村 正幸、以下「丸運」)の株式を非公開化の上、連結子会社化することを目的とした株式公開買付けについて、丸運の企業価値向上および持続的成長に資するものと判断し、その方針に賛同することといたしました。
この方針に基づき、当社は同日付でセンコーとの間で「不応募契約」を締結し、当社が保有する丸運株式のすべてについて、本公開買付けには応募しないことに合意しております。
当社は現在、丸運の筆頭株主として、同社株式の約38.23%(11,041,848株)を保有しておりますが、本公開買付け後に予定されているスクイーズアウト手続きおよび自己株式取得を通じて、丸運の議決権構成はセンコー80%、当社20%となる予定です。
丸運は、国内外に充実したネットワークを有し、貨物事業とエネルギー事業を中心に事業展開する130年超の歴史を持つ物流会社です。当社では、銅地金、型銅といった基礎材料および半導体用スパッタリングターゲット、圧延銅箔・高機能銅合金条などの先端材料の輸送や、当社事業所内の構内物流、構内作業など、事業運営に必要となる物流関連業務の多くを同社グループに委託しており、当社にとって同社は非常に重要なビジネスパートナーです。当社が製造する先端材料は加速するAI化の進展に不可欠であり、今後も中長期的に需要の伸長が見込まれることから、足下当社では既存拠点の生産能力強化に加え、茨城県日立市内で2つ工場の新設し、茨城県ひたちなか市において大規模新工場の建設を進めています。先端材料関連の輸送貨物の増加、新工場での構内物流・構内作業の発生が見込まれる中、当社にとって丸運とのパートナーシップはさらに重要性を増すと考えております。
センコーは複数の大手国内メーカーと長年にわたり強固な取引関係を構築しており、国内外でサード・パーティ・ロジスティクス、重量物・危険物輸送、環境エネルギー物流など付加価値の高いサービスを幅広く展開しています。近年では、M&Aと自社投資を組み合わせた戦略により、物流のみならず、商社、不動産など多角的に事業を拡大しています。なお、当社とは、2017年に当社子会社であった日本マリン株式会社の株式比率60%を譲渡した経緯があり、これまでも協業関係を築いてまいりました。
センコーによる本公開買い付けにより、営業基盤の強化、物流ネットワークの相互活用、成長分野における事業機会の創出と拡大、経営効率化の推進と設備投資の最適化など、さまざまな観点からシナジーの実現が期待されます。これは丸運にとっての一層の成長に大きく寄与するものであり、ひいては当社事業の持続的成長にもつながるものと考えております。
以 上
