イベント・お知らせ
2022年度
日独イノベーション・イニシアチブ160プレイアップイベントにて講演しました
―NanoWired社との協業をベスト・プラクティス事例として紹介―
JX金属株式会社(社長:村山誠一、以下「当社」)は、12月5日、ドイツ・ベルリンにて開催された日独イノベーション・イニシアチブ160プレイアップイベントにおいて、当社とNanoWired社との協業を「ベスト・プラクティス事例」として紹介しました。
日独イノベーション・イニシアチブ160は、日本貿易振興機構(JETRO)とドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)が日独両政府及び産業支援団体と協力して、日独修好通商条約締結から160周年を迎える2021年12月に発足した、気候変動などの地球規模の課題解決によるSDGsの実現を目指すイニシアチブです。当イニシアチブでは、両国のスタートアップとの共創に取り組む企業・団体が多様な協働を進めていくことで、新たなイノベーションの創出と、課題解決策の提示を目指しています。
発足後約1年を経て、当社とNanoWired社との協業を含む5事例がベストプラクティスとして選出されました。イベントではこの5例について、その関係者が、日独政府・政府機関の代表らと共に、日独の経済団体、企業関係者、スタートアップクラスターといった聴衆を前に講演を行いました。
NanoWired社は、様々な基板上に直径1µm以下の微細な金属ワイヤー(以下「ナノワイヤー」)を成長させる技術およびこの製造装置の開発を手掛けています。これはIoT社会の拡大において課題となる発熱対策や製品信頼性の向上に貢献することが見込まれ、SDGsで掲げる排出削減(課題13)や持続可能な消費(課題12)にもつながるものです。当社は同社に2022年7月より出資をしており、関係強化を進め様々な形で協業を推進しております。一例として、ナノワイヤーの成長プロセスに必要となる銅箔やめっき原料など各種素材の提供、今後ますます成長が加速することが見込まれる半導体実装分野など将来の社会トレンドを見据えた共同開発、当社製品へのナノワイヤーの技術の応用などを進めようとしています。
今回の当社の講演の中では、NanoWired社と当社との協業を軸に、当社が進めるオープンイノベーション活動を紹介し、その中におけるドイツ産業界の魅力や、当社の更なる日独産業協力推進への期待などについて述べました。当日は現地参加に加え、オンラインでも中継され、世界各国から100名以上の参加があり、盛況のうちに閉会いたしました。
当社は今後もスタートアップとの共創を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
以 上
<参考リンク>
ジェトロとGTAI、最新の日独イノベーションのベストプラクティス5件紹介(日本、ドイツ) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ (jetro.go.jp)