ニュースリリース

2026年度

2026年5月11日

JX金属株式会社
JX金属エコマネジメント株式会社

JX金属エコマネジメント・札幌事業所におけるおしどり沢堆積場保管容量の増強について
―環境保全と地域社会との共存共栄に向けた取り組み―

 JX金属株式会社(社長:林 陽一、以下「当社」)は、JX金属エコマネジメント株式会社(社長:小泉 朋幸、以下「JX金属エコマネジメント」)札幌事業所(北海道札幌市)が管理する豊羽鉱山の水処理設備の一部である、おしどり沢堆積場の保管容量の増強を行うことを決定しましたので、お知らせいたします。本増強は、将来にわたり自然環境を守り、地域社会の安全・安心を確保し続けることを目的としており、総額でおよそ200億円を投じ、約15年の工期を掛けて大規模な増強工事を行う計画です。今後、関係機関との協議を進め、必要な許認可を得られ次第、工事に着手する予定です。

 

 JX金属エコマネジメントは、国内の休廃止鉱山において、坑内などから発生する水の無害化と堆積場や坑道などの管理を行うとともに、周辺河川の水質維持や自然環境の保全に努めています。坑内からの湧水や雨水などが鉱山に残る鉱石や堆積場の捨石・鉱さいなどに接触することによって金属を含む酸性となるため、1日たりとも休むことなく処理を行う必要があります。このため、休廃止鉱山における水処理は、短期的ではなく、世代を超えて取り組むべき恒久的な対応が不可欠となります。

 

 豊羽鉱山は、国内有数の銀・亜鉛・インジウム※1鉱山として、約100年間にわたり、非鉄金属資源を社会に供給しておりましたが、鉱量枯渇のため、2006年3月に操業を休止いたしました。当社グループでは閉山後も水処理を継続しており、2011年には処理設備の大幅な拡充も行っております※2。今回、中和殿物※3を保管するおしどり沢堆積場の使用可能年数について改めて精密な検証を行った結果、現在の運用ペースでは2040年代半ばに保管容量の上限に達する見込みであることが確認されたことから、将来にわたって地域の自然環境を守るため、保管容量の増強を実施することとしました。これにより、2100年頃までの保管容量が確保できる見込みです。あわせて、近年の線状降水帯による豪雨や大規模地震に対応するための工事も同時に行います。

 

 当社グループは、国内12か所の休廃止鉱山で水処理などを行っており、これまで長期にわたり安定した管理を継続し環境保全への責務を着実に果たしてきました。当社グループは今後も、共存共栄の理念の下、地域社会にとって不可欠な役割を着実に果たしつづけるとともに、持続可能な事業活動を通じて社会と共に発展を目指してまいります。

 

以 上

 

 

<参考>
※1 インジウム(原子番号49、元素記号In)は、非常に柔らかく、低融点(156.4℃)なレアメタルです。スマートフォンや液晶テレビの透明電極に使われる他、半導体、低融点ハンダ、化合物半導体などに利用されています。
※2 2011年11月30日付けプレスリリース「豊羽鉱山坑水処理設備竣工について
※3 鉱山から出る坑内水を適切に処理する際に発生する沈殿物のこと

 

JX金属エコマネジメントの概要

会社名 JX金属エコマネジメント株式会社
設立 2002年9月
事業内容 JX金属グループの休廃止鉱山の管理(水処理および堆積場管理)
本社所在地 東京都港区虎ノ門二丁目10番4号
オークラ プレステージタワー
事業所 仁木、札幌、七戸、鹿角、八幡平、気仙沼、南陽、日立、小松

 

おしどり沢堆積場の概要

工事前 工事後
所在地 札幌市南区定山渓923番地 同左
集積量 7,825,045m3 9,880,278m3
使用可能年数 約20年 約75年

 

工事の概要

工期 約15年
方法 堆積場のかん止堤のかさ上げ