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2021年度

東京大学 非鉄金属資源循環工学寄付研究部門(JX金属寄付ユニット)第3期を開始しました

 1月7日、JX金属株式会社(社長:村山誠一、以下「当社」)は、東京大学生産技術研究所(以下、「東大生研」)と共同で、非鉄金属資源循環工学寄付研究部門(JX金属寄付ユニット)の第3期(2022年1月から5年間)の開始についての記者会見を行いました。東大生研でのオンサイトとオンライン配信を活用したハイブリッド形式で実施し、当社からは菅原副社長、谷常務、諏訪邉執行役員が登壇しました。

 

 本寄付ユニットは、関連分野の研究者および技術者の減少、天然資源の減少および資源ナショナリズムの台頭などの諸課題に直面する非鉄金属産業について、その活性化と底上げを目的として2012年に第1期の活動を開始しました。企業が指定したテーマを大学にて研究する従来型の寄付講座とは異なり、非鉄金属産業全体の活性化を主目的とした画期的な取り組みです。

 第2期までの10年間の活動として、多彩な講師と多数の参加者による非鉄金属関連のシンポジウムを開催し、情報発信と交流の場を提供するとともに、小中高生や一般の方々に対して非鉄金属産業の重要性や将来性についてのアウトリーチ活動(出前広報活動)を行ってきました。このような非鉄金属分野の重要性と将来性に関する理解増進ならびに普及啓発活動が評価され、2019年には文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)を受賞しています。

 第3期は、岡部徹 東大生研所長、黒川晴正 東大生研特任教授、所千晴 早大教授、菅野智子 東大生研教授、大内隆成 東大生研講師の5名を特任教員として構え、活動を行います。これまでの活動を更に進化、強化するとともに、気候変動や資源循環などのSDGs実現に向けた諸活動、次世代育成としてSTEAM教育(※)関連活動にも注力する予定です。

 菅原副社長は会見において、本寄付ユニットを長期的に継続することの重要さを述べるとともに、この活動に触発されて、非鉄金属産業に関わる人材が増えることに期待を寄せました。

 記者会見後には、本寄付ユニットが合同主催者となっている第9回貴金属シンポジウムが開催されました。当社を含む非鉄金属メーカーによる5つの講演が実施され、聴講者は現地とオンラインを合わせて500名以上と活況でした。 本記者会見の資料は東大生研のHPにて公開しています。

 

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左から諏訪邉執行役員、谷常務、黒川特任教授、所教授、菅原副社長、岡部所長、菅野教授、大内講師

 

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菅原副社長(左)、岡部所長(右)

 

※ STEAM教育:Science、Technology、Engineering、Art、Mathematicsの5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた分野横断的な教育理念