ニュースリリース
2019年度
2020年3月16日
アクセラレータープログラム「Innovation Challenge for the Next Generation」最終選考の実施について
JX金属株式会社(本社:東京都千代田区、社長:村山誠一、以下「当社」)は、新規事業の創出を目指し、フランスのAgorize社(本社:パリ、社長:Charles Thou)と共同で、3月13日にアクセラレータープログラム(※)「Innovation challenge for the Next Generation」(以下、本プログラム)の最終選考を実施し、コンテストの上位3社を決定しましたので、お知らせいたします。
本プログラムは、「非鉄金属に関するイノベーション」をキーワードに、先端素材、高機能・多機能材料、リサイクル技術を中心に、資源開発、製錬も含めた非鉄金属に関する幅広い領域で、新規事業のアイデアをスタートアップ企業から募集し、事業化を目指そうとするものです。ダウンストリーム分野で当社事業とのシナジー追求を進めているH. C. Starck Tantalum & Niobium GmbH、東邦チタニウム株式会社、タツタ電線株式会社といったグループ各社とも共同で実施いたました。
本プログラムでは、欧州を中心に、世界中のスタートアップ企業総勢71社からバラエティに富む革新的なアイデアをご提案いただきました。今般、昨年11月の面談審査を通過した5社に対して最終選考を実施し、技術の先進性や事業の魅力度、当社グループ事業とのシナジーの可能性といった観点から、特に評価の高かった上位3社を決定いたしました(入賞した各社の詳細は別紙をご覧ください)。後日、改めて受賞された各社に東京にお集まりいただき、表彰レセプションを開催する予定としております。今後各社とは、共同開発、資金援助、資本提携、材料の提供、販売ルートの提供など、様々なパートナーシップの可能性を検討していきます。
今後も当社は、自社内での新規事業創出に加え、国内外企業や大学・研究機関などの社外のパートナーと共同で新規事業を創出する共創型の開発を積極的に推進し、これらを通して非鉄金属の更なる可能性を追求することで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
以 上
※アクセラレータープログラムとは、協業や出資を目的として、企業がスタートアップ企業からコンテスト形式でアイデアや提案を募集するプログラムのことです。
※Agorize社は、フランスを中心に日本含む世界各地に拠点を持つ企業で、さまざまなオープンイノベーションチャレンジを全世界で行っています。
<選考結果>
順位 |
企業名 |
所在国 |
ビジネスプラン |
優勝 |
RadiSurf |
デンマーク |
金属表面と樹脂フィルムの密着性を向上させる技術の開発 |
準優勝 |
GenesInk |
フランス |
プリンテッドエレクトロニクス向けナノインク等製造・販売 |
第3位 |
AddiFab |
デンマーク |
フリーフォーム射出成型(3Dプリンティングと射出成型の利点を組み合わせた技術)による部品開発 |
入賞 |
MAROMA Technologies |
ロシア |
炭化チタン合金をベースとした高付加価値サーメットの開発 |
入賞 |
Leyden Jar Technologies |
オランダ |
リチウムイオン電池用ポーラス状シリコン負極材開発 |
<参考資料(写真)>

優勝したRadiSurf社 創業者の皆さん
<プログラム特設webサイト>
https://www.agorize.com/jx-challenge