ニュースリリース

2024年度

2024年12月23日

JX金属株式会社

品質マネジメントに関する人材育成の強化について
―グローバルスタンダードの人材育成プログラムを導入し、プロフェッショナル品質監査人材倍増を目指す―

 JX金属株式会社(社長:林 陽一(以下:当社))はこのたび、品質マネジメントに関する人材育成の強化を目的に、世界の先端を行く審査員・監査員の評価登録機関であるIRCAInternational Register of Certificated Auditors;国際審査員登録機構)が行うOEAOrganization Employing Auditors;審査員雇用組織)プログラムを導入することといたしました。

 

 当社グループは「2040年 JX金属グループ長期ビジョン」において、先端素材のグローバルリーダーとして社会の発展と革新に貢献する姿勢を掲げており、その実現に向けて「品質」の考え方のアップデートを進めています。

 当社グループでは長年の事業活動を通じ「製品」の品質1の維持・向上に努めています。一方で、成長戦略のコアと位置付ける先端素材の領域では、製品のライフサイクルが短く、市場の要求が複雑・多様化する傾向にあるため、技術の差別化や市場創造のためには、製品の設計・開発から販売後のカスタマーサービスに至る、「事業」全体のプロセスを絶えず変容させる必要があります。そのために、2018年に設置した技術本部品質管理部が中核となり、品質の対象を「製品」に限らず「事業」に焦点を当てた、品質マネジメントシステム(Quality Management System以下:QMS)のあるべき姿を追求するとともに、その継続的な改善を推進しています。

 当社グループでは、QMSの継続的な改善には第三者による審査とともに内部品質監査が重要だという考えの下、内部品質監査の有効性の向上を進めています。その一環で、QMSのグローバルスタンダードについて第三者の審査員と同等以上の知識を持つ人材の育成に取り組んでいます2

 このたび導入したOEAプログラムは、IRCAにより提供される、グローバルで通用する力量を持つQMSのプロフェッショナルの育成をサポートする世界唯一のプログラムです。当社は当プログラムの下で、人材育成をよりいっそう進めることで、2027年までにプロフェッショナル品質監査人材の倍増を目指します。

 

 今後も当社グループでは、先端素材のグローバルリーダーとして、QMSの継続的な改善に取り組み、市場の要求と合致した高機能・高性能な製品やサービスを提供することにより、社会の発展と革新に貢献してまいります。

 

以 上

 

1ここでは「製造する製品の特性(寸法、化学成分、電気的特性、耐久性、外観など)」を指しています。

2これら取り組みの一環で、202412月現在、当社では、IRCAの国際標準で評価登録された審査員計11名(Lead Auditor(主任審査員)2名、Auditor(審査員) 2名、Internal Auditor(内部監査員)4名、Associate Auditor(准審査員/准監査員)3名が登録)が所属しています。当社では、Auditor(審査員)以上を「プロフェッショナル品質監査人材」としています。

 

【IRCA(International Register of Certificated Auditors;国際審査員登録機構)について】

  • 世界の先端を行くマネジメントシステム審査員/監査員の評価登録機関です。
  • 1919年にイギリスで設立されて以来100年以上に渡り、クオリティプロフェッショナルの力量定義やトレーニングに関わる基準設計を担っているCQIChartered Quality Institute,Institute of Quality Assurance)を母体としています。1984年にCQIのマネジメントシステム審査員/監査員の評価登録を行う部門として設立したことを起源としています。
  • 同組織による評価及び登録は世界共通の基準に基づいて行われており、同組織が評価登録する審査員/監査員は、世界で唯一、グローバルで認知されるものです。6013039_01_20241223_01.jpg