ニュースリリース

2024年度

2025年1月 6日

JX金属株式会社

2025年社長年頭挨拶について

 当社社長 林陽一は、グループ従業員に向けて年頭挨拶を行いました。要旨は以下のとおりです。

 

 

 当社の目標は、2040年長期ビジョンで示した、「半導体材料/情報通信材料のグローバルリーダーとして持続可能な社会の実現に貢献すること」であり、同時に「そこで働く皆さんが自身の会社のことを好きだと思えること、家族や親族、友人に誇れる会社であること、地域を大切に思い思われる会社であること、日本にとっても欠かせない会社となること、そして、その実現のために欠かせない皆さんに、その実現の対価を十分な報酬をもって報いることができる会社であること」だと考えている。株式上場や、今取り組んでいる構造改革プロジェクトは、その実現のための一つの手段にすぎない。引き続き気を緩めることなく全社一丸となってさらなる改革に取り組むことで、各方面のステークホルダーからの信頼を獲得し、持続可能な社会の実現に貢献していきたい。

 

 それに向け、特に力を入れて取り組んで欲しいことを三点申し上げる。

 

 一点目は、「学び合い」である。構造改革プロジェクトを通じて、私たちは「成長のために常に新しい付加価値を獲得していくこと」「その付加価値を獲得するために、あるいは正しい判断ができるように、常に学習し続け新しい知識を身につけること」「そのために必要な時間を創出すること」を学んだ。社内外の様々な講習の受講や、自己啓発プログラムへの積極的な参加も勿論大事だが、むしろ、日常の業務遂行の中でお互いに刺激し合い、学び合うことが大切だと考えている。周囲の人たちの意見に耳を傾け、その中からエッセンスを吸収する、上司や同僚の仕事の進め方でこれは良いと感じたことを真似て自分のものにしていく、そうしたことを通じて自分自身を成長させていって欲しい。

 

 二点目は、どのような相手に対しても尊重の念を持って接する、ということである。相手が誰であっても、その意見に耳を傾け、意とするところを深く理解するように努めることが大切であり、それがあってこそ、仕事本位での侃々諤々の議論が成り立つものだと考えている。時には相手の意見を否定したり、逆に否定されたりすることもあるかと思うが、それは、あくまで意見の否定である。単なる否定で終わらせずに、相互理解に至るようにお互いに努力していただきたい。先に申し上げた「学び合い」は、このような尊重の念が大前提となるものであり、このような尊重の念があってこそのコミュニケーションである。

 

 三点目は、改革の諸施策へ果敢に挑戦する組織風土の醸成である。既存の取り組みを見直す際には、誰もが不安や拒否感を抱くものであるが、これを乗り越えてこそ、挑戦的な取り組みを進めることができると考えている。そのためにも、それぞれが失敗を恐れず果敢に挑戦する意識を持つと同時に、そうした仲間を応援する、後押しする職場環境を醸成してほしいと思う。特に、組織の幹部社員においては、メンバーとのコミュニケーションを密にし、その意見に耳を傾け、組織としての考えを纏めていくようお願いしたい。

 

以 上