ニュースリリース

2024年度

2025年1月14日

原料100%リサイクル高機能伸銅品販売開始
― サステナブルなチタン銅合金およびコルソン合金の提案を開始 ―

 JX金属株式会社(社長:林 陽一、以下「当社」)は、「Cu again(シーユーアゲイン)」プロジェクト (※1)の一環として、原料の100%リサイクル化を実現した高機能伸銅品を販売を開始します。本ラインナップの第一段として、チタン銅合金およびコルソン合金の条や箔(※)の提案を開始いたします。

 

 本ラインナップは、当社グループ企業と連携し集荷したリサイクル原料を、当社が独自開発した不純物分離および不純物混入抑制技術を活用することにより、高機能伸銅品へと再生させています。また第三者機関 UL Solutions社より、原料100%リサイクルであるとの検証(UL2809)を受けており、これにより高い信頼性を確保しています。

 

 当社のチタン銅合金やコルソン合金は、スマートフォンに内蔵されるカメラユニットや、最先端の通信機器やEV内部のコネクタなどに広く用いられており情報化社会や脱炭素化を支えています。また、今日では生成AIデータセンタ内部の極めて高い信頼性が求められるコネクタ材料としての需要が急増しています。さらには、次世代ウェアラブルデバイスやモビリティ、 産業ロボットなど成長分野での採用も期待されております。今後環境に配慮した先端素材を必要とする幅広い分野のお客様へ、原料100%リサイクル原料で製造したこれら製品をご提案するとともに、ラインナップも拡充する方針です。

 

 当社グループはこれからも幅広い銅製品のサプライチェーンに携わる方々とともに、資源循環の取り組みを推進することで、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。

 

以 上

 

Cu again」の意匠

銅の動脈と静脈に関わる皆さまとともに無限(∞)の循環を目指すイメージを表現しています。

※1「Cu again」プロジェクトについて


      • 本年1月から開始したプロジェクトです。当初100%リサイクル電気銅の普及に向けた取り組みとして立ち上げた当活動の対象を、このたび、電気銅に限らず当社グループが生産する様々な銅製品の資源循環を推進する取り組みへと広げることとしました。

    • 「Cu again」とは、銅(Cu)が、社会での役割を終えてスクラップとして戻り、リサイクルを経て、繰り返し(again)、未来の社会を支えていくという願いを込めたものです。

    • 当社グループでは、今後も当プロジェクトの下、電気銅や高機能伸銅品をはじめとする、様々な銅製品の資源循環を、サプライチェーンに携わる方々とともに進めてまいります。

 

※2原料100%リサイクル化対象製品について (2024年12月現在)

〇チタン銅合金 (当社品番:C1990, C1995, NKT322)

チタン銅はチタンを主な添加元素とする銅合金です。強度、耐応力緩和特性、曲げ加工性に優れた特性を示します。C1990はチタン、銅分共に100%リサイクル化を達成しております。

C1995及びNKT322は現時点では銅分のみ100%リサイクルです。

 

〇コルソン合金 (当社品番:NKC4419, NKC286, C7025, NKC388, NKC164E, NKC164, NKC8738)

コルソン合金はNiSiを主な副成分とする特殊銅合金の1種です。高強度、高導電で曲げ加工性に優れています。いずれの品番も銅分のみ100%リサイクルです。

 

チタン銅.jpg

機能、特性ともに従来品と同等となります。

弊社銅合金条のラインナップは「リンク」をご覧ください。