マテリアリティ 1
地球環境保全への貢献

私たちJX金属グループは、非鉄金属・先端素材の総合メーカーとして資源と素材の生産性革新に挑戦するとともに、各種環境規制の遵守はもとより、地球温暖化対策をはじめとする地球規模の環境保全に積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献することを基本方針としています。また、その着実な遂行に受けて以下のKPIを設定しています。

■KPIと進捗状況

評価: 達成・順調 未達

KPI 2024年度実績・進捗 自社評価
リサイクル原料比率:
リサイクル原料品目の拡大
銅製錬におけるリサイクル原料比率(原料投入比率もしくは製品中の含有比率)を2040年に50%以上に引き上げる目標に向け、
リサイクル原料増処理に向けた設備増設や新規プロセスの調査・試験などに取り組みました。
マスバランス方式を活用した2種類の100%リサイクル電気銅(PCL100/mbおよびMR100/mb)の社会実装を目指し、
銅の利用にかかわる様々なお客様との間で、リサイクル原料の増集荷等を伴う取引スキームの詳細化に関する協議を進めました。
埋立処分比率:
2024年度1%未満
環境に及ぼす影響を最小限に抑えることを目的として、廃棄物を削減すべく埋立処分比率1%未満を維持する目標を掲げています。
2024年度の埋立処分比率は0.46%でした。
  • タニオビス社の埋立処分量の絶対値は他拠点と比べて大きく、かつリサイクルも技術的に大変困難です。
    そのためタニオビス社以外の拠点の削減効果を適切に反映すべくタニオビス社を除外したバウンダリでKPIを運用しています。
    なお、タニオビス社を含めた算定値は(1.50%)です。
CO2自社総排出量:
2050年度CO2ネットゼロ、
2030年度50%削減(2018年度比)
に向けた取り組みの推進
目標達成に向け発足したカーボンフリー委員会を通じた活動を継続し、各拠点でのCO2フリー電力の導入やネットゼロに向けた
事業部別のロードマップの作成をはじめとする脱炭素に向けた各種取り組みを推進しました。
目標達成に向けて各拠点でのCO2フリー電力の継続使用や、新規技術導入の検討を継続して行いました。
また、カーボンフリー委員会を通じて脱炭素ビジョンを策定し、当社グループがネットゼロ達成のために実施する施策を社内外に
公表しました。

地球環境保全に向けた「三本柱」

「地球環境の保全」を進めるためには、以前から行われてきた、大気汚染防止、水質保全、植林などに加えて、近年では資源循環、脱炭素、ネイチャーポジティブといった3つの側面に取り組むことが求められています。ここで、資源循環の推進による資源採掘の抑制と、脱炭素の推進による気候変動の緩和は、共に自然への影響を回避・抑制することにつながり、ネイチャーポジティブの実現と密接に関係しています。このため、資源循環、脱炭素、ネイチャーポジティブに関連する個々のテーマに取り組むだけではなく、各テーマの相互関係を意識した、より統合的なアプローチが必要です。当社グループでは、 環境基本方針のもと、「資源循環」「脱炭素」「ネイチャーポジティブ」を、地球環境保全に向けた取り組みの「三本柱」に設定し、統合的に推進しています。