

ダイバーシティの推進
当社グループでは、国内外の諸法令の定めに従い、高齢者雇用、障がい者雇用、女性の活躍推進および外国人の雇用などに取り組むとともに、多様な人材が働きがいを感じながら個々の能力を最大限発揮できる環境の実現を進めています。
女性社員の活躍推進
当社では、女性社員がやりがいを持ち、十分に能力を発揮できる環境づくりに取り組んでいます。具体的には、フレックスタイム制度や在宅勤務制度の活用、出産・育児支援制度の充実を図っています。また、女性社員の数を増やすため、女子学生を対象とした継続的な採用セミナーや広報活動を実施し、女性キャリア採用候補者に対するダイレクトリクルーティング施策を展開しています。さらに、トップからのメッセージや社内研修を通じたキャリアアップ支援、女性社員同士の交流やネットワーク構築にも力を入れていきます。今後もこれらの取り組みを加速させ、女性社員が一層活躍できる企業を目指してまいります。
ダイバーシティの醸成
当社では、全従業員を対象としたダイバーシティ研修を実施し、従業員の意識向上に取り組んでいます。これにより、多様な背景を持つ従業員が安心して働ける職場環境を整備することを目指しています。研修では、ジェンダー、年齢、国籍、文化的背景など、多様性に関する知識と理解を深めるプログラムを提供しています。また、異なる視点を尊重し合うことで、イノベーションを促進し、企業全体の成長につなげることを重視しています。
男性の育児休暇取得支援
当社では以前から育児に関する支援に取り組んでおり、近年は男性社員の育児休業取得率も上昇しています。各種支援策の浸透を図るため、2020年度より実施しているキャリアデザイン研修において、制度説明に加えて、育児休業経験者や仕事と育児を両立している社員とのパネルディスカッションを実施するなど、周知に取り組んでいます。
障がい者雇用・定着の推進
当社は障がい者の「社会に出て活躍したい」という思いに応え、雇用・定着に向けた取り組みを推進しています。本社では2020年9月より指導員育成や作業環境整備等に取り組み、2022年1月には精神障がい者(知的・発達)メンバーで構成した「チアフルサポート室」を立ち上げました。2023年4月にはJX金属コーポレートサービス(株)※を特例子会社化するとともにチアフルサポート室を移管し、労働環境の整備を加速させています。また、グループ全体での理解を推進すべく、就労職場の見学会や全体会議を開催し、意識統一を図っています。
- ※JX金属100%子会社
チアフルサポート室(通称:チアサポ)

2021~2022年度に精神障がい者6名を採用し、本社内の郵便仕分け・配送、備品・飲料補充等の業務を行ってきました。2023年4月には特別支援学校より4名の新入社員を迎え、メンバーの増員にあわせて業務も拡大し、名刺作成、紙資料の電子化、各部の庶事業務の受注を開始しました。2024年4月にはチアサポ清掃チームを立ち上げ、外部に委託していた本社オフィスの清掃内製化をスタートしました。
このような取り組みを永続的に行っていくには、社内の理解が必要不可欠です。本社では転入者や新規採用者全員に対して、チアサポメンバー自身による自己紹介、業務説明を実施しています。これらの取り組みを通して、チアサポメンバーの活躍が社員に浸透し、多くの業務依頼が寄せられ始めています。チアサポメンバーの明るく大きな声の挨拶は、社内に元気と活力を届けてくれています。
農福連携事業「内原ファーム」
JX金属コーポレートサービス(株)の一組織として、茨城県水戸市に農福連携事業「内原ファーム」を設置しました。農業を障がい者の方々とともに行うことで社会福祉に貢献し、農業を社員教育や社内イベントに活用することで会社福利に役立てていこうというものです。当ファームでは日本農業実践学園の協力を得て、同学園内に農地約7,000m²を借用し、障がい者を採用して農業を行っています。収穫した野菜は、社内食堂での利用、各種イベントへの提供、直売所への販売等で活用しています。また、内原ファームを社内研修施設として活用し、障がい者に対する一層の理解を図っていきます。



多様な働き方のための施策

当社では「人と組織の活性化」の一環として、多様な人材がやりがいを持って働くことができる環境整備を積極的に進めています。妊娠・出産、育児・養育、介護などの事情を抱えていても、持てる力を十分に発揮して働くことができる環境の実現に取り組んでいます。出産や育児に関係する制度では、法定基準の制度に加え独自の制度を設けています。また、利用できる公的サービスや会社制度の紹介に加え、両立におけるポイントや上長が果たすべき役割などをまとめた『育児・介護両立支援ハンドブック』を作成し、社内に展開しています。
在宅勤務制度
当社では、「多様な人材がやりがいを持って働くことのできる環境整備」の取り組みの一環として、在宅勤務制度を2018年1月より導入しています。コロナ禍においては感染状況および官公庁の要請等を踏まえながら、出社と在宅勤務を併用し、取引先、地域社会の皆様、従業員とその家族の安全確保を図るとともに、社会に必要不可欠な製品を届ける社会的責任を果たすため、事業の継続に努めてきました。現在も、育児や介護等の背景がある方に限らず多様な人材が幅広く活躍できるよう、引き続き在宅勤務制度を活用しています。
コアタイムなしフレックスタイム制の導入
より自律的な働き方を推進していくことを目的に、現行のコアタイムを設定しているフレックスタイム制度に加えて、本社および磯原工場の一部においてはコアタイムを設けないフレックスタイム制度を導入しています。また、フレックス対象時間は深夜時間帯を除く5時~22時とし、柔軟に勤務時間を選択できる制度としています。
出産・育児に関わる制度
当社では、出産や育児に関わる法定基準の制度に加え独自の制度を設けており、従業員が育児と仕事を両立できる環境の整備に力を入れています。出産休暇や短時間勤務の導入をはじめ、フレックスタイム制の適用など、柔軟な働き方をサポートしています。今後も、柔軟な働き方と育児支援の充実を目指して取り組んでいきます。
出産・育児に関わる制度

介護に関わる制度
当社では、対象となる家族が常時介護を必要とする場合、以下の制度が利用できます。従業員が介護と仕事を両立できるよう、サポートしています。家族の介護が必要な従業員に対し、時短勤務や在宅勤務などの選択肢を提供し、仕事と家庭生活のバランスを取ることができる環境を整えています。また、介護を行う従業員との面談や会社独自の介護補助などを通じて、従業員の負担を軽減するとともに、介護休業中にも会社の教育制度を利用できるなど、持続可能なキャリア形成の促進に取り組んでいます。
介護に関わる制度
コース区分 | 法定制度 | +JX金属の場合 |
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