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2023年度

倉見工場でオフサイトPPAモデルによる太陽光発電を導入

 JX金属株式会社は、CO2の排出削減の一環として、倉見工場へオフサイトPPAモデルによる太陽光発電を導入しました。

 

 当社グループではこれまで、磯原工場、台湾日鉱金属股份有限公司龍潭工場、韓国JX金属(株)平澤工場、JX金属プレシジョンテクノロジー(株)掛川工場など国内外の各拠点で太陽光発電設備の導入を進めています。この度新たに倉見工場でオフサイトPPAモデル(※1)による導入を行いました。本設備が創出する年間の電力量は、一般的な電力の生産にかかるCO2発生量約4,300トンに相当します。

 PPAモデルの活用は磯原工場に次ぐグループで3例目ですが、工場の敷地外に設置するオフサイト型についてはグループで初めてとなります。倉見工場では工場屋根などに設置するオンサイト型は設置可能容量が限られることから、今回、オフサイト型で導入することとしました。当社と契約するPPA事業者が関東各地に約100カ所の太陽光発電所を設置し、一般送配電事業者が持つ電力系統を介して倉見工場に送電されます。発電規模は太陽光パネルベースで約9,000kWで、単一の事業所向けのオフサイトPPAモデルによる太陽光発電としては国内最大級となることを見込んでおります。当社グループは購入電力のCO2フリー化を2021年度から進めており、倉見工場においてもCO2フリー電力に切替えを完了していますが、今回のオフサイトPPAモデルによる太陽光発電を導入することで、追加性のある再生可能エネルギー(※2)を長期間にわたって安定的に確保することに繋がります。

 今回、導入する太陽光発電設備の一部にはコンセントを具備しており、停電時には発電所近隣の方々に開放することで、スマートフォンの充電などが可能です。今後、PPA事業者と協議して運用を検討して参ります。

 また、今回のオフサイトPPAモデルによる太陽光発電の導入に加えて、倉見工場に新設したR&D棟(※3)にも太陽光発電を導入し、使用電力の一部を賄います。

 

 当社グループでは、CO2自社排出量を2030年度に2018年度比50%削減、2050年度ネットゼロという目標を掲げています。今後も目標の達成に向け、各拠点にて再生可能エネルギーの利用や創出に努めてまいります。

 

 

以 上

 

 

※1 Power Purchase Agreementの略。発電事業者が敷地内外への発電設備の設置と運用・保守を実施、発電した電力を需要家に供給する電力購入契約。

※2 購入により新たな再生可能エネルギー発電設備の導入が期待でき、社会全体でのCO2排出量減少に寄与することが期待されるエネルギーのこと。

※3 倉見工場R&D棟の詳細は以下をご覧ください。 倉見工場に新たなR&D棟を建設―IoT・AI社会のさらなる進展に対応すべく開発体制を強化― | 2022年度 | JX金属 (jx-nmm.com)

 

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PPA事業者により設置された太陽光発電所の一例