ニュースリリース

2022年度

2022年8月 3日

JX金属株式会社

"サステナブルカッパー・ビジョン"の策定について
―JX金属が目指すサステナブルな銅の供給とは―

 JX金属株式会社(社長:村山誠一、以下「当社」)はこのたび"サステナブルカッパー・ビジョン"を策定いたしました。これは、銅がカーボンニュートラルの実現に不可欠な脱炭素資源であることを改めて認識するとともに、サステナブルな銅の供給とその進化に向けた施策を示したもので、骨子(※1)は以下の通りです。今後当社は、銅の供給や利用に関わる様々なパートナーとともに、サステナブルカッパーおよび当ビジョンの進化と普及に向けた連携・協業(Green Enabling Partnership)を進めてまいります。

 

【なぜ銅が必要か】
 脱炭素化社会実現のためには「再生可能エネルギーの拡大」および「多産業・領域における電化」が必要とされています。これらを地球規模で整備するにあたり、銅は欠かせない脱炭素資源となっています。

 

【サステナブルな銅とは何か】
 今後、銅の需要はますます伸びていく一方、供給はこれを下回る見通しとなっています。そのため、特に原料に注目すると、この需要拡大を支えるには銅鉱石に加えてリサイクル原料の活用拡大が必要不可欠です。
 JX金属製錬(株)佐賀関製錬所ではリサイクル原料の増処理を進めるにあたり、鉱石自ら発する酸化反応熱を最大限に活用し、化石燃料使用量をミニマイズする「グリーンハイブリッド製錬」を推進しています。これにより生産された銅は「拡大する需要を支える安定供給体制の構築」と「ESG(脱炭素や資源循環等)を重視した生産と供給」という2つの使命を果たすために最適な「サステナブルな銅」であると考えています。

 

【どのような施策に取り組むか】
 当社はサステナブルカッパーの進化と普及に向けて、以下の4つの施策を推進することといたします。
①カーボンフットプリントの削減
②リサイクル原料比率の向上
③責任ある調達とその他施策の推進
④Green Enabling Partnershipの形成

 

 上記 ②リサイクル原料比率の向上に向けた取り組みとして、今般カナダ最大のE-waste(廃家電・廃電子機器)回収・処理事業者であるeCycle Solutions Inc.の全株式を取得することといたしました(※2)。また、当社は③責任ある調達とその他施策の推進の一つとして、「Copper Mark」の取得申請をしています(※3)

 

 今後、当社は資源、金属製錬、先端素材、リサイクルまでの一貫した事業運営の中で、本ビジョンで掲げる様々な施策を通じ、サステナブルカッパーの進化と普及を目指し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

以上

 

※1 詳細については別紙「サステナブルカッパー・ビジョン JX金属が目指すサステナブルな銅の姿」をご覧ください。

※2 詳細については2022年8月3日付プレスリリース「eCycle Solutions Inc.の株式の取得について」をご覧ください。

※3 詳細については2022年3月29日付プレスリリース「Copper Mark認証取得手続き開始について」をご覧ください。

別添資料