特殊セラミックス粉

開発中負熱膨張材 ZrW2O8

熱すると収縮する特性を持つ負熱膨張材の1つである、ZrW2O8の開発を進めています。温度変化のある環境で用いられる電子機器やパワーデバイスなどの発熱部品の、熱応力の緩和に用いることで、信頼性の向上への貢献が期待できます。

ZrW2O8は以下の特長を持っています。

  • 各種基材との複合材を作ることで、基材の熱膨張が制御できます。
  • 有機物・無機物ともに混合が可能です。
  • 特性を発現する温度範囲が広く、高温領域で使用することが可能です。

ZrW2O8の主な物性(参考値)

熱膨張率(ppm/K)※1 α相(~155℃) -9
α→β相変化(155~180℃) -
β相(180℃~) -4
比重(g/cm3※2 5.07
体積抵抗(Ω・cm)※3 108~1012
熱伝導率(W/mK)※4 0.56
  1. ※1当社実測値(圧粉体にて測定)
  2. ※2文献値(G.Wu, et.al., Scripta Mater., 96(2015)29-32.)
  3. ※3当社実測値(圧粉体にて測定)
  4. ※4文献値(C.A.Kennedy, Solid State Commun.,134(2005)271.)

ZrW2O8 負熱膨張特性 測定結果 ※5

  1. ※5圧粉体(密度約65%)にてTMA測定

ZrW2O8添加の効果効果 (エポキシ樹脂への添加試験結果)

TMA実測結果

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