チタン銅系合金

試作品*NKT322(HC)

  • *本製品は量産性を確認する試作段階になります。
    テクニカルデータ、SSカーブ、その他記載の無い特性については、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。

NKT322(HC) 
高導電チタン銅(UNS Alloy No. C19910)

概要

NKT322(HC)は、従来のNKT322の組成のまま、製造プロセスに改良を加えて、高い強度を維持したまま、導電性を向上したチタン銅です。

特長

  • 従来NKT322に対して導電率が約70%向上しているため、電子部品の電流容量向上や発熱抑制に貢献します。
  • 従来NKT322と同等の強度と疲労特性を有します。

表1 NKT322(HC)の化学組成(%)

  Cu Ti Fe
代表組成 3.2 0.2

表2 NKT322(HC)の物理的性質

導電率 20 %IACS(@20℃)
体積抵抗率 86 nΩ・m(@20℃)
熱伝導率 89 W/mK
熱膨張率 18.0 ×10-6/K(20 to 300℃)
縦弾性係数 120 GPa
比重 8.70

表3 NKT322(HC)の機械的特性(上段:代表値、下段:規格範囲)

質別 引張強さ
(MPa)
0.2%耐力
(MPa)
伸び
(%)
ビッカース硬さ
(Hv)
SH 1020
-
915
-
10
-
315
-
  • 引張強さ・0.2%耐力・伸びは規格値、ビッカース硬さは代表値を示します。

0.2%耐力と導電率の相関

温度上昇値の比較

※左図サンプルに3Aの電流を通電し測定
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