圧延銅箔

HG箔

用途

  • ファインピッチ用FPC
  • 高周波用FPC

特長

  • 結晶粒を小さく、結晶方位がランダムとなるよう設計された圧延銅箔です。
  • 結晶粒微細化により、回路直線性を向上させています。
  • 結晶粒微細化により、ソフトエッチング後の平滑性を向上させています。
  • 高伸びにより、すぐれた屈曲性を示します。

技術内容・特性

HG箔の結晶組織と優れた諸特性

結晶組織

HG箔は、微細再結晶粒であるため、ファインピッチ性(回路直線性)に優れます。

HG箔がファインピッチ性(回路直線性)に優れるメカニズム

個々の結晶粒でエッチングスピードが異なりますが、HGは結晶粒が回路幅に比べて十分に小さいため、隣合う結晶粒のエッチング挙動の差が小さくなります。

結晶粒が小さいため、ソフトエッチング後の表面の凹凸が小さくなります。

はぜ折り耐性(静的曲げ特性)

HG箔は繰り返しの折り曲げ(=はぜ折り)に対し、高屈曲銅箔と同等の特性を示します。下記の方法でFCCLの180°繰り返し折り曲げ試験を行った結果、特殊電解銅箔では2サイクル目でクラックが入ったのに対し、HG箔と高屈曲銅箔では5サイクル目までクラックが入りませんでした。

FCCLの180℃折り曲げ試験

HG箔がはぜ折り耐性に優れるメカニズム

HG箔は他の銅箔よりもS-Sカーブの塑性域の傾きが大きく、くびれを生じない均一変形をする特徴があります。また、伸び率も他の銅箔よりも大きい特徴があります。これらの特徴により、はぜ折り時に銅箔が均一、かつ大きく変形することができるため、クラック発生の原因であるネッキング(局所的な断面積の減少)が生じにくいです。

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