早わかりJX金属

JX金属の事業

私たちJX金属は、銅やレアメタルなどに関する先端素材のグローバルプレーヤーです。資源の確保からリサイクルまでの一貫したサプライチェーンのもと事業を展開しています。

2040年の社会を見据えた戦略的な事業ポートフォリオ

データ社会の進展やSDGs実現への世界的な機運の高まりなど、JX金属グループの事業環境を取り巻く社会トレンドは大きく変容しています。
こうした中、JX金属グループでは「2040年長期ビジョン」を策定し、「技術立脚型企業」への転身を目指しています。
各事業を、成長戦略のコアである「フォーカス事業」と、組織基盤を支える「ベース事業」のいずれかに位置付け、持続可能な成長を目指しています。

フォーカス事業

半導体材料セグメント

薄膜材料事業
長年培ってきた高い技術力により、半導体用スパッタリングターゲットをはじめ、化合物半導体材料や高純度金属など、各種高機能デバイス、最先端IT機器、医療機器、電気自動車に使われる製品をグローバルに展開しています。
タンタル・ニオブ事業
世界有数のタンタルとニオブの材料メーカーであるTANIOBIS GmbHを中心に、コンデンサや半導体材料用の金属粉、SAWデバイスや光学レンズ用の酸化物、半導体用の塩化物、高機能粉末材料などの安定供給を通じ、IoT・AI社会の発展に貢献しています。

情報通信材料セグメント

機能材料事業
長年培ってきた高度な金属加工技術を駆使し、フレキシブル回路基板などに使われる主力製品の圧延銅箔や、コネクターなどに使われるチタン銅、コルソン合金、りん青銅といった伸銅品などの高機能製品の供給などをグローバルに展開しています。

ベース事業

基礎材料セグメント

資源事業
南米チリに複数の銅鉱山を保有しており、銅鉱山の安定操業とさらなる生産性向上に努めています。また、今後先端材料分野での需要拡大が期待されるレアメタル鉱山の調査・開発にも積極的に取り組んでいます。
金属・リサイクル事業
銅精鉱とリサイクル原料から製錬プロセスを通じて、銅・貴金属など高品質の金属地金を効率的に生産し、当社の先端材料に供するとともに、日本国内およびアジア地域へ安定的に供給しています。近年では、特にリサイクル原料の処理量を増加させることで、循環型社会の構築に貢献しています。

数字で見るJX金属

事業ポートフォリオ -収益構造-

2024年度
営業利益
1125億円

(事業共通費用等
▲138億円含む)

半導体材料
セグメント
267億円
情報通信材料
セグメント
251億円
基礎材料
セグメント
745億円
  • 半導体材料セグメント:薄膜材料事業部、タンタル・ニオブ事業部
    情報通信材料セグメント:機能材料事業部、タツタ電線、東邦チタニウム
    基礎材料セグメント:金属・リサイクル事業部、資源事業部

世界トップシェアを誇るJX金属の先端材料※2026年度時点

半導体用スパッタリングターゲット
世界シェア約60
半導体用スパッタリングターゲット
磁性材料用スパッタリングターゲット
世界シェア約60
磁性材料用スパッタリングターゲット
InPウェハ
世界シェア約40
InPウェハ
高純度タンタル粉
世界シェア約50
タンタル・ニオブ材料
FPC用圧延銅箔
世界シェア約80
圧延銅箔
チタン銅
世界シェア約60
チタン銅

こんなところにJX金属

未来を支えるJX金属グループの
先端材料と技術

各部品画像をクリックすると、JX金属が提供する先端素材をご覧いただけます。

データセンター

銅鉱石とスクラップを組み合わせたグリーンハイブリッド製錬

グリーンハイブリッド製錬

グリーンハイブリッド製錬

  • 製錬の過程で、化学反応により、銅精鉱自らが発する熱を使いリサイクル原料を溶解することで、化石燃料がほぼ不要となる
  • リサイクル原料を増やしていくが、銅精鉱は熱源として、最適なバランスで使用

「グリーンハイブリッド製錬」は、環境省、経済産業省、経団連によって創設された循環経済パートナーシップが発行する「注目事例集(2022)」において、日本の循環経済の取り組みのうち、特に注目度の高い事例26件の一つとして選定されています。

レアメタル資源の長期安定確保に向けた取り組み

サプライチェーン強化のため、リサイクルの推進に加え、レアメタル鉱山への出資、新規開発案件の探索を積極的に進めています。

ミブラ鉱山(ブラジル)

高純度タンタル粉やタンタルスパッタリングターゲットの原料確保のため、2023年1月より、AMG Brasil社が操業するブラジル・ミブラ鉱山におけるタンタル原料生産事業に参画しています。

豪州ミネラルサンドプロジェクト

2025年に豪州RZ Resources社によるミネラルサンド鉱床開発プロジェクト(Copi プロジェクト)の権益取得に関する契約を締結。プロジェクトでは現在、レアメタル・レアアースを含む多様な鉱物の確保に向けたフィージビリティスタディ等を実施しています。

JX金属の歴史

当社グループは、1905 年の創業以来、さまざまな事業環境の変化に対応しながら、新たな価値の創造に取り組んできました。私たちは、資源・素材における創造と革新を通じて、持続可能な経済・社会の発展に貢献すべく、今なお挑戦を続けています。

1905年創業

日立鉱山の開業

創業者久原房之助が日立鉱山を開業し、資源開発事業および金属製錬事業を開始した。久原は、開業当初から機械化や近代化を積極的に推進し、生産性の向上を進めた。また、日立鉱山の鉱石のみならず、他社からも鉱石を買い入れる『買鉱製錬』を他社に先駆けて本格的に展開した。

創業者・久原房之助

1914

日立大煙突建設

日立鉱山で急速に発展した事業は、周辺地域に深刻な煙害問題をもたらす。その煙害対策として、当時世界一高い155.7メートルの大煙突を建設。翌年3月より稼働。

竣工直前の大煙突

1916

佐賀関製錬所操業開始

多角経営を進める中、事業基盤である鉱山・製錬部門のさらなる拡充を図るため、国内屈指の規模を持つ佐賀関製錬所(大分県)を建設。現在でも、世界トップクラスの技術力と生産能力を誇る最新鋭の製錬所として、JX金属グループの重要拠点となっている。

当時の佐賀関製錬所

1964

倉見工場開設

倉見工場(神奈川県)の開設に伴い、金属加工事業へ本格的に進出。最新鋭の圧延機を導入し、りん青銅をはじめとする伸銅品などを生産。多品種・小ロット・受注生産が求められる複雑多岐な市場や、製品に対する高度な技術的要求に応え、金属加工分野でも確たる地位を築く。

完成直後の倉見工場

1978

リサイクル炉新設

日立製錬所に製錬技術を活用したリサイクル炉を新設し、環境リサイクル事業を開始。めっきスラッジなどの産業廃棄物から有価金属を回収する事業を展開。

リサイクル炉

1985

磯原工場開設

1980年代に入りエレクトロニクス産業の進展が顕著となる中、半導体や液晶用透明導電体などに使用されるスパッタリングターゲットや、化合物半導体などを扱う電子材料事業に進出。新たな主力拠点として、磯原工場(茨城県)を開設し、銅箔や各種エレクトロニクス材料の開発・製造を拡張。

開設時の磯原工場

2014

カセロネス銅鉱山生産開始

チリ・カセロネス銅鉱山の開山式を挙行し、銅精鉱の出荷を開始。

カセロネス銅鉱山

2018

H. C. Starck Tantalum and Niobium GmbH(現 TANIOBIS GmbH)の株式取得

電子部品やデバイスの飛躍的な需要増加が見込まれる中、事業領域拡大のため、ドイツの金属粉メーカー、H. C. Starck Tantalum and Niobium GmbH(現 TANIOBIS GmbH)の株式取得。

TANIOBIS(Goslar)

2025

東証プライム市場に上場

JX金属株式会社は、2025年3月19日に東京証券取引所プライム市場へ新規上場。株式上場を通じて、専門性が高く、迅速な意思決定を可能とする経営体制の確立および事業特性に応じた最適な資本構成を実現し、競争力の高い半導体材料・情報通信材料等の分野における設備投資、R&D等を加速させることにより、企業価値の向上を目指す。

上場,JX金属上場

長期ビジョン

2040年JX金属グループ長期ビジョン

「装置産業型企業」から「技術立脚型企業」への転身により、激化する国際競争の中にあっても高収益体質を実現、
半導体材料/情報通信材料のグローバルリーダーとして、持続可能な社会の実現に貢献する

<目指すポートフォリオ>

「フォーカス事業」を成長戦略のコアとして位置づけ

  • フォーカス事業の成長を支える「ベース事業」事業規模にとらわれず最適な体制を構築する
  • 半導体材料/情報通信材料に不可欠な銅及びレアメタルを中心ドメインと位置づける

【成長】フォーカス事業

半導体材料セグメント

情報通信材料セグメント

  • 技術による差別化によりグローバル競争で優位に立ち、市場成長以上の利益成長を図る
  • 少量多品種かつ高利益率の製品/技術ラインナップを常時揃える体制を構築することにより、収益規模の大幅な拡大を図り、利益の供給源とする

【基礎】ベース事業

基礎材料セグメント

  • フォーカス事業への原料(銅・レアメタル)の安定調達を担うと共に必要なリソースを確保・供給する
  • 先端素材に必要な基礎素材をサステナブルな体制で供給し、ESG課題の解決に貢献