高導電系合金

NKE012

NKE012(UNS Alloy No. C14415)

概要

NKE012は銅に微量の錫を添加し、当社独自の圧延および熱処理技術を適用することにより、高い導電率を維持したまま強度、耐熱性、応力緩和特性を改善した銅合金です。
90%IACSと純銅に近い高い導電率を有しており、高い導電性、放熱性が必要な用途に好適です。バスバー、バッテリー端子、コネクタなどの広範囲に渡る各種電子機器用として最適の銅合金です。

特長

  1. 1.純銅に近い導電率と熱伝導性(90%IACS)
  2. 2.純銅に対し高強度、高耐熱性、良好な応力緩和特性
    (質別EH:応力緩和率 30%以下 @150℃、500hr)
  3. 3.良好な曲げ加工性(t=0.64mmで180度密着曲げ可能)

表1 NKE012の化学組成(%)

  Cu Sn
標準組成 0.12
  • 掲載された数値は全て代表値です。

表2 NKE012の物理的性質

電気伝導度 90 %IACS(@20℃)
固有抵抗 19 nΩ・m(@20℃)
熱伝導度 350 W/mK
線膨張係数 17.7 ×10-6/K(20 to 300℃)
縦弾性係数 128 GPa
密度 8.92 g/cm3
  • 掲載された数値は全て代表値です。

表3 NKE012の機械的特性
(上段:代表値、下段:規格範囲)

質別 引張強さ
(MPa)
0.2%耐力
(MPa)
伸び
(%)
ビッカース硬さ
(Hv)
H 430
(375-475)
420
( - )
3
min. 1.0
130
(95-160)
EH 500
(410-600)
490
( - )
2
( - )
145
(105-175)
  • 掲載された数値は全て代表値です。

通電時の温度上昇

  • 試料サイズ(板厚×幅×長さ):0.15mm×0.5mm×30mm
  • 電流 Current:1~5A
  • 当社測定による代表値であり、保証値ではございません。
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