ニュースリリース
2026年度
2026年9月25日
JX金属株式会社
ハードディスクメディア向け磁性材スパッタリングターゲットのさらなる生産能力増強について
JX金属株式会社(社長:林 陽一、以下「当社」)は、ハードディスクドライブ(以下「HDD」)に搭載されるハードディスクメディア(以下「HDメディア」)向け磁性材スパッタリングターゲットのさらなる能力増強を行うこと決定いたしました。これは、本年6月11日に公表した投資に続くものであり、今後3年間にわたり継続的な生産能力増強を実施し、2029年半ばまでに前回公表分とあわせて2025年比で生産能力を1.5倍に引き上げます。
生成AIやクラウドサービスの急速な普及を背景に、データセンターで取り扱われるデータ量は加速度的に増加しています。HDDは大容量データを効率的に保存するストレージとして重要な役割を担っており、その需要は中長期的に拡大が続くことが見込まれています。
HDDは磁気の性質を利用して記録層にデータを保存する装置です。当社は、記録層の成膜に不可欠な磁性材スパッタリングターゲットを長年にわたり供給しており、本年6月には、今後の需要拡大に確実に対応するため、2026年度下期から段階的に同製品の生産能力増強を進める方針を公表しました※1。
近年、HDDの記録方式は、従来のPMR方式※2から、さらなる大容量化を実現する次世代記録方式であるHAMR方式※3へと移行が進んでいます。これに伴い、HDメディアにおいても新たな材料の採用が進展しています。このような市場環境の変化が進む中、顧客ニーズに迅速に対応し、顧客製品の性能向上に貢献する革新的な製品を安定的に供給する体制を絶えず強化することが、従来に増して重要であると考えています。
このような状況のもと、当社は同製品の継続的な生産能力増強を実施することで、本年6月に発表した生産能力増強を含めて、2029年半ばまでに2025年比で生産能力を1.5倍に高めることとしました。これにより、今後の需要拡大に確実に対応するとともに、顧客ニーズに合致した製品を迅速に供給できる体制をさらに強化してまいります。
今後も当社グループは、「2040年JX金属グループ長期ビジョン」のもと、先端技術の進化を支える先端材料の安定供給を通じて、社会の発展と革新に貢献してまいります。
以 上
磁性材スパッタリングターゲット
※1 詳細は2026年6月11日付プレスリリース(ハードディスクメディア向け磁性材スパッタリングターゲットの生産能力増強について)をご覧ください。
※2 PMR(Perpendicular Magnetic Recording:垂直磁気記録): 磁化方向をディスク面に対して垂直に配置することで高密度記録を実現する、現行HDDで広く用いられている磁気記録方式。
※3 HAMR(Heat-Assisted Magnetic Recording:熱アシスト記録):レーザー光を用いてHDメディアの記録層を局所的に加熱し、従来よりも高い記録密度を実現する次世代の磁気記録方式。
<参考>
JX金属公式Note「当社製品が支える、次世代データセンターの進化とHDD需要の広がり」
